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             悪徳役人退治へのプロローグ

   こうして私は、ドンキホーテから山賊狩りに変身した!

なぜ、一介の農民が巨悪な悪徳役人に立ち向かうようになったのか。その発端は不正な補助金農政に異を唱えた農民を札幌市が月刊雑誌を使って抹殺しようとしたことにはじまる。しかし、その雑誌は札幌市農政側にむしろ問題があることを嗅ぎとった。そして1990年9月号で下記の記事が掲載された。これらによって、「ミイラ取りがミイラ」に転落するはずなのだが、山賊化が進む厚顔な悪徳役人はあの手この手で逆襲。訴えた農民周辺をいじめはじめる。一介の農民はここでひるまず、この悪徳役人と真っ向から戦うことを決意。「目には目を」ではないが、農民は農民のやり方で悪徳役人の悪行三昧を世間に訴えていくことにした。

          月刊雑誌記事の主旨

走り回る宣伝カー
 「前田の環境を守る土の会」は前田森林公園東側に造成している酪農団地が地域環境破壊につながるとして反対運動を進めているが、そのアピールの方法が尋常ではない。
 現地付近には市当局や関係機関担当者の顔写真のイラストが描かれている大看板がたてられ、それと同様のイラストが入っている宣伝カーがアピール文や替え歌「麦畑」を流しながら、市内各所や関係庁舎前を走り回っている。

糞害に憤慨する芝業者
 問題化している酪農団地は、市街化区域内で酪農している酪農家を郊外の市街化調整区域へ移転させて、既存農家と合わせて団地化を図るというもの。市街化区域の跡地有効利用がなされるということで、市などから補助金が出される「都市型酪農の試金石」とされる。
 だが、団地造成の対象には「環状夢のグリーンベルト」構想の一部も含まれており、緑地と牧場が共存する地区住民からは「公園を悪臭から守れ」というアピールも無理からぬもの。また、同会代表の田中氏は、以前札幌市発注の工事で農地に多額の被害を被っており、補助金がらみの酪農団地には当事者として許せない案件となっている。

手稲前田のドン・キホーテか
 田中氏の工事はサイロの基礎工事がはじまったときから行われているが、農業開発公社理事長宛に「要望書」を内容証明郵便で送った数日後に、移転酪農家によって境界線ぎりぎりに数十メートルの排水溝が掘られ、水はけが極端に悪くなったとの抗議によって、いつの間にか排水溝が埋め立てられるという事件が。
 また、この件では札幌市当局と公社、移転酪農家のいずれもが責任の所在を曖昧にしたままで、説明不十分の声に応えて開かれた説明会では、関係行政を難詰する発言がなされ、田中氏が手稲前田のドン・キホーテではないことがわかる。
 宣伝カーが「愛馬ロシナンテ」の役回りを果たし、ドンキホーテの趣がある田中氏が巨大な行政機構とこの先どんな風にやり合うか、野次馬にとってはちょっとした見物だろう。

 
北方ジャーナル1990年9月号で掲載
♪替歌「麦畑」を聴く♪
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